猫の爪とぎ・キャットタワーの選び方|新しい家族が安心して過ごせる環境を所長がぶっちゃけ解説
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猫と室内で暮らすなら、用意しておきたいのが爪とぎと上下運動ができる場所です。
ペット用品売り場や通販サイトには、段ボール製の爪とぎ、麻縄を巻いたポール型、据え置き型のキャットタワー、天井で固定するタイプなど、たくさんの商品があります。
種類が多いため、「ぶっちゃけ、どれを選べばいいんだ?」と迷う人も多いのではないでしょうか。

「所長、爪とぎがあれば、家具や壁では爪をとがなくなるんですか?」

「用意すれば絶対に解決!とは、ぶっちゃけ限らないぞ!その子が好きな素材や向き、置き場所まで考えるのが大事だ!」

「飼い主さんが使ってほしいものと、猫が使いたいものが同じとは限りませんからね」
この記事では、爪とぎとキャットタワーの役割、種類、選ぶときに確認したいポイントを、新しい家族を迎える目線で整理します。
なお、足腰に心配がある、高い場所から落ちる、爪とぎや運動を急にしなくなったなどの変化がある場合は、用品だけの問題と決めつけず、獣医師へ相談してください。
猫の爪とぎは、やめさせるものではない
猫の爪とぎには、古くなった爪の表面を整える、体を伸ばす、自分のにおいを付けるなどの意味があります。
そのため、家具を守るために叱ってやめさせるのではなく、猫が使いやすい爪とぎを用意して、使ってほしい場所へ誘導することが大切です。
環境省も、猫が古い爪を剥がしたり、自分のにおいを付けたりするために爪をとぐことや、猫の好みに合う爪とぎを用意することを案内しています。

「爪とぎは、いたずらをしているわけではないんですね?」

「そうだ!猫にとっては自然な行動だから、禁止するより“ここなら思いっきりどうぞ!”という場所を作ってあげよう!」

「家具を傷つけられてから慌てるより、お迎え前から準備しておくと安心ですね」
参考:
環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」
爪とぎの種類と特徴
段ボール製
段ボール製は、比較的手頃な価格の商品が多く、初めてでも試しやすいタイプです。
床に置く平らなものや、ベッドのようにくぼんだもの、立てて使うものなど、形も豊富です。
一方で、使うたびに細かな紙くずが出たり、力の強い猫では早く傷んだりすることがあります。交換しやすさや、散らかったくずを掃除しやすいかも確認しましょう。
麻縄・麻布製
麻縄や麻布を使った爪とぎは、ポール型やキャットタワーの支柱によく使われています。
立ち上がり、体を伸ばしながら爪をとぎたい猫に向いている場合があります。傷んだ麻縄が交換できる商品なら、本体を長く使いやすくなります。
ただし、縄がほどけたまま使うと爪や足が引っかかる可能性があるため、傷み具合を定期的に確認してください。
木製
木の感触を好む猫には、木製の爪とぎが合うこともあります。
丈夫で長く使える商品もありますが、木片やささくれが出ていないか確認が必要です。表面が傷んだら、猫がケガをしないように交換や補修を検討しましょう。
カーペット・布製
カーペットや布のような感触を好む猫向けの商品もあります。
床やカーペットで爪をとぐ子には使ってもらいやすい場合がありますが、家庭のカーペットとの区別がつきにくくなることも考えられます。
どこで、どのような姿勢で爪をといでいるかを観察して選びましょう。
「縦型」と「横型」は猫の好みに合わせよう
猫によって、立ち上がって縦方向に爪をとぐ子もいれば、床に置いた爪とぎを使う子もいます。
ソファや壁で爪をとぐなら縦型、カーペットや床で爪をとぐなら横型が好みに近い可能性があります。
まだ好みが分からない場合は、縦型と横型を一つずつ用意して、どちらをよく使うか確認する方法もあります。
縦型を選ぶときは、猫が体を伸ばしても使える高さがあり、力をかけても倒れたり大きくぐらついたりしないものを選びましょう。

「おしゃれな爪とぎを一つ置けば十分でしょうか?」

「その子が使ってくれなければ、おしゃれな置物になるぞ!まずは普段どこで、どんな姿勢でといでいるかを観察だ!」

「寝起きに爪をとぐ猫もいるので、休んでいる場所の近くに置く方法もあります」
参考:
Cats Protection「Cats and Scratching」(英語)
Cat Friendly Homes「All You Need to Know About Scratching Posts」(英語)
爪とぎは「置く場所」も大切
使いやすそうな爪とぎを買っても、猫がほとんど通らない場所に置くと、使ってもらえないことがあります。
次のような場所を候補にしてみましょう。
- 現在爪をといでいる家具や壁の近く
- よく通る場所
- 寝床や休憩場所の近く
- 部屋の出入り口付近
- 家族の気配を感じられる場所
家具などで爪をといでいる場合は、その場所を保護し、すぐ近くに爪とぎを置く方法があります。
使うようになってから少しずつ移動させることはできますが、最初から人の都合だけで目立たない場所へ置かないようにしましょう。
多頭飼いの場合は、一つを共有させるだけでなく、それぞれが落ち着いて使える場所へ分けて置くと安心です。
キャットタワーは上下運動と休憩場所になる
猫は、床の広さだけでなく、高さを使って移動したり休んだりします。
環境省も、猫は高い場所や立体的な移動を好むため、家具や市販のキャットタワーなどを使って上下運動できる場所を作るよう案内しています。
キャットタワーには、運動場所だけでなく、周囲を見渡す場所、家族から少し離れて休む場所、隠れられる場所、爪とぎなど、複数の役割があります。

「大きくて高いキャットタワーほど、猫は喜んでくれますか?」

「ぶっちゃけ高さだけで決めるのは待っただ!安全に上れて、安心して休めることが一番だぞ!」

「高くても足場が狭すぎたり、ぐらついたりするものでは、安心して使えませんからね」
キャットタワーの種類と特徴
据え置き型
床に置いて使用するタイプです。
移動や配置換えをしやすく、天井に突っ張れない部屋でも使えます。高さや大きさも幅広く、小型の商品なら取り入れやすいでしょう。
一方で、土台が小さいものや本体が軽いものは、猫が勢いよく飛び乗ったときにぐらつくことがあります。高さだけでなく、土台の大きさや本体の重さも確認しましょう。
突っ張り型
床と天井を使って固定するタイプです。
比較的高い位置まで移動でき、床の設置面積を抑えやすい商品があります。
ただし、天井の材質や高さによっては取り付けられないことがあります。使用しているうちに固定部分が緩む可能性もあるため、設置後も定期的に確認しましょう。
壁付け・ステップ型
壁にステップや休憩場所を取り付け、猫が上下移動できるようにするタイプです。
部屋の広さを活用しやすい一方で、壁の材質や取り付け方法によって安全性が変わります。猫の体重と飛び乗ったときの力に耐えられるよう、説明書に従って確実に固定してください。
賃貸住宅では、壁への取り付けが可能かも事前に確認しましょう。
キャットタワーを選ぶときのポイント
安定感があるか
猫が飛び乗ったときに大きく揺れたり、傾いたりしないことが大切です。
本体の高さだけでなく、土台の広さ、重量、支柱の太さ、固定方法を確認しましょう。
必要に応じて、壁などへ転倒防止対策を行う方法もあります。固定する場合は、商品の説明や住まいの構造を確認してください。
足場が狭すぎないか
猫が無理なく足を置けて、次の段へ移動しやすいかを確認しましょう。
写真では広く見えても、支柱やハウス部分によって実際に使える面積が狭いことがあります。特に体の大きな猫では、各段の寸法を確認することが大切です。
安心して休める広さがあるか
一番上のベッドやハンモックに、猫が無理なく収まるかを確認しましょう。
丸くなって眠れるか、寝返りを打っても落ちにくいか、縁の高さが合っているかも選ぶポイントです。
上り下りしやすいか
子猫、シニア猫、足腰に心配がある猫では、段差が大きすぎるものは負担になることがあります。
高い場所へ行けることだけでなく、安全に下りられるかも確認しましょう。必要に応じて、低めのタワーや段差の小さい商品を検討してください。
手入れや部品交換ができるか
布部分に毛がたまりやすくないか、汚れを拭き取れるか、外して洗えるかも確認しましょう。
爪とぎ用の支柱やハンモックなど、傷みやすい部品だけを交換できる商品なら、長く使いやすくなります。
窓際に置くときは安全対策も忘れずに
外を眺められる場所を好む猫もいるため、キャットタワーを窓の近くに置く家庭もあります。
ただし、窓や網戸が簡単に開かないか、カーテンのひもに絡まる危険がないか、直射日光で暑くなりすぎないかを確認してください。
猫がタワーからカーテンレールや不安定な家具へ移動できる配置にも注意が必要です。
高い場所へ行けることと、安全に過ごせることをセットで考えましょう。
最初から大きなタワーを買わなくてもよい
新しい家族を迎える前から、大型のキャットタワーを急いで購入する必要はありません。
まずは安全な爪とぎ、隠れられる場所、低い段差などを用意し、猫の行動を見てから必要な高さや形を考える方法もあります。
特に確認したいのは次の点です。
- 縦向きと横向き、どちらの爪とぎを好むか
- 高い場所へ積極的に上がるか
- 狭い箱や広いベッドのどちらを好むか
- 足場やハンモックを怖がらないか
- 家の中でよく過ごす場所はどこか

「最初から部屋いっぱいの巨大な猫タワーを作る必要はないんですね?」

「俺は秘密基地みたいな巨大タワーも好きだが、まずは猫の好みと部屋の安全を確認だな!」

「所長の秘密基地を作る企画ではありませんからね」
爪とぎやタワーを使わないときはどうする?
用意した爪とぎやキャットタワーを使わない場合は、すぐに「気に入らなかった」と決めつけず、次の点を確認してみましょう。
- 爪とぎの向きや素材が好みに合っているか
- 猫がよく過ごす場所に置かれているか
- 使ったときにぐらついたり、大きな音が出たりしないか
- ほかの猫や家族に邪魔されないか
- 嫌なにおいが付いていないか
- タワーの足場や寝床が狭すぎないか
無理に乗せたり、前足をつかんで爪をとがせたりすると、かえって苦手になることがあります。
おやつやおもちゃを使って近づくきっかけを作り、自分から確認するのを待ちましょう。
購入前に確認したいチェックリスト
- 猫が縦型と横型のどちらを好みそうか
- 猫が体を伸ばして爪をとげる大きさか
- 力をかけても倒れたり、滑ったりしにくいか
- 爪や足が引っかかりそうな傷みがないか
- 猫がよく過ごす場所に設置できるか
- キャットタワーの土台や固定方法は安定しているか
- 足場や休憩場所に十分な広さがあるか
- 無理なく上り下りできる段差か
- 掃除や部品交換がしやすいか
- 窓、家具、カーテンなど周囲の安全を確認したか
まとめ|猫の好みと安全性を確認して選ぼう
爪とぎは、猫の自然な行動を我慢させるのではなく、安心して爪をとげる場所を用意するための用品です。
キャットタワーも、高ければよいというものではありません。猫が無理なく上り下りでき、落ち着いて休めて、ぐらつかず安全に使えることが大切です。
まずは、新しい家族がどこで、どのような姿勢で爪をといでいるか、どの高さでくつろいでいるかを観察しましょう。その子の好みと住まいに合うものを、少しずつ整えていくのがおすすめです。

「爪とぎは素材と向き、キャットタワーは安定感と上り下りのしやすさを確認ですね」

「そうだ!新しい家族のために、思いっきり爪をといで、安心してくつろげる場所を作ろう!」

「飼い主さんの好みだけでなく、猫が実際に使いやすいかを大切にしてくださいね」
次は、子猫のおもちゃを選ぶときに確認したい、安全性や遊び方についてぶっちゃけていきます。
爪とぎ・キャットタワーを比較してみる
猫の体格と爪とぎの好みに合わせて、寸法・安定性・設置方法を商品ページで確認しましょう。